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着工阻止 4項目要求 市民団体 県に「厳しく指導を」


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 沖縄平和市民連絡会は5日、辺野古新基地建設の大浦湾側での工事着手に関して、玉城デニー知事宛に要請書を出した。実施設計の事前協議が終了するまで大浦湾の工事に着手させないことなどの4項目を求めている。
 要請は2013年の埋め立て承認時に県が付した留意事項に触れ、昨年9月に防衛局が県に提出した護岸工事などの実施設計書について、留意事項の通り事前協議が終わるまでは着工しないように厳しく指導するよう求めた。
 本島南部地区の土砂搬送が強行される恐れがあるとして、留意事項に基づき土砂の採取地は知事の承認事項とされていることを防衛局に指導することも要請。南部地区の土砂を埋め立てに使わせないための今後の対応についても説明を求めた。
 大浦湾側の本格的な埋め立て工事は海上ヤードの造成から始まるとみられる。要請は、この工事で使われる石材の洗浄方法を確認することも求めた。工事の特記仕様書には、従来の工事の計画書などに記されていた石材の洗浄についての記載がなくなっているとして、洗浄の徹底や採石場への立ち入り調査の実施を求めた。
  (沖田有吾)