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陸自訓練場に反対決議 うるま旭区が全会一致


この記事を書いた人 Avatar photo 金盛 文香

 【うるま】防衛省がうるま市石川の東山カントリークラブ跡地に陸上自衛隊訓練場の建設を計画している件で、周辺の旭区自治会は14日、旭区公民館で臨時総会を開いた。住民117人が参加し、全会一致で建設計画の反対を決議した。今後は反対の決議書を関係機関に提出する予定だ。

 総会の冒頭、石川修自治会長が経過を報告した。昨年12月20日に報道で計画を知り、12月22日に石川会長を含め3人が沖縄防衛局から計画内容の説明を受けた。石川会長は早期の住民説明会の開催を要請している。今月3日に自治会の臨時評議委員会が設置され、建設計画の反対と計画撤回に向けた取り組みの推進が全会一致で可決されていた。

 総会で発言した住民の宮里政康さん(71)は事前説明がなかったことに「非常にばかにしている。民主主義はないのか」と憤り、自治会で早期に動くことを求めた。訓練内容にヘリでの輸送や空包の使用が予定されていることに触れ「オスプレイが来るのではないか。実弾が使われるのではないか」と不安を募らせた。

 親が旭区の土地を購入したという伊礼亨さん(51)は「せっかくつくった良い街が崩れる」と懸念。上間順一さん(71)は米軍普天間飛行場が「世界一危険な基地」と言われていることに触れ、「ここが世界一危険な訓練場になる」と危機感を募らせた。

 石川会長は他地域との連携や反対運動なども視野に入れ「知恵を借りて早めに動く」とした。

 (金盛文香)