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県 降下訓練中止を要請 防衛局「例外に当たる」


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米空軍が19日に計画する嘉手納基地でのパラシュート降下訓練について、県の溜政仁知事公室長は18日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に対し、同訓練を実施しないよう米軍に働き掛けるよう口頭で求めた。
要請に防衛局側は、伊江島補助飛行場の滑走路は補修が必要で離着陸に適さないとして、2007年の日米合同委員会合意に基づき、嘉手納で訓練を行う「例外に当たる」と主張した。外務省沖縄事務所も「例外」だとした。
溜氏は訓練実施で滑走路の使用が必要となる理由が明らかでなく「到底納得できない」と問題視した。「このような理由が例外的として認められるのであれば、今後なし崩し的に同様の訓練が行われることを強く懸念している」と語り、相次ぐ訓練に警戒感を示した。
また、県の古堅圭一基地対策統括監は18日午前、嘉手納基地で米空軍第8航空団任務支援群司令官のローラ・ラモス大佐と面会し昨年12月のパラシュート訓練実施について抗議した。また、口頭で19日の訓練も行わないよう要望した。
(知念征尚)