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首相訪米、4月調整 国賓待遇 首脳会談へ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 岸田文雄首相の国賓待遇による訪米が4月に先送りされる方向となったことが18日分かった。日米両政府が4月10日を軸に、首相とバイデン大統領の首脳会談を実施する日程で調整している。関係者が明らかにした。当初は3月上旬の訪米を模索したが、日米双方とも国会や議会などの日程が窮屈になっていた。
 エマニュエル駐日米大使は18日、東京都内で記者会見し、首相の訪米は春になると明らかにし「日本のこの数年間の安全保障や外交面の成果を確認し、祝う機会になる」と説明した。
 首相はバイデン氏との会談で、日米同盟を一層深化させる意向を伝え、経済安全保障、宇宙・サイバーなどの分野で結束を示す考え。米議会などでの演説や、首都ワシントン以外への訪問も検討するとみられる。
 両政府が当初模索した3月上旬は、国会で2024年度予算案の衆院通過、参院での審議入りと重なる可能性がある。首相の出席が求められるため、出張日程を十分確保できるかどうか見通せない状況になっていた。