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「桜を見る会」に舌鋒鋭く 国政5回落選の苦労人


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 共産党の新委員長に決まった田村智子氏は、2019年に問題化した首相主催「桜を見る会」を巡り当時の安倍政権を厳しく追及し、一躍脚光を浴びた。国会審議で政権に舌鋒(ぜっぽう)鋭く切り込む姿から「ジャンヌ・ダルク」にも例えられる。
 田村氏は10年参院選で初当選するまで、国政選挙に5回挑戦して落選を繰り返した苦労人だ。街頭演説では歯切れよく訴え、聴衆を引きつける。20年の前回の党大会で党政策委員長に抜てきされ、経験を積んできた。
 党内では「明るくさわやか」(関係者)との印象を持たれている一方、党方針と異なる意見を口にすることもあり「理解が浅いのではないか」と不安視する声も漏れる。