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「県民に心よりおわび」 漏水問題、県企業局が謝罪


「県民に心よりおわび」 漏水問題、県企業局が謝罪 導水管の漏水について会見で謝罪し、頭を下げる県企業局の松田了局長(中央)ら=19日午前、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 うるま市昆布の導水管で漏水が発生した問題を巡り県企業局は19日午前、県庁で会見を開き、松田了局長が「県民、市町村、事業者の皆さんに多大なる心配と迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と謝罪した。18日午後に復旧工事が中断したことについては「改めて(修繕の)方法や時間などについて、早急に対応すべく検討を進めている」と話した。 (5面、27面に関連)
 16日の問題発生後、企業局としては初の会見。復旧工事を中断した原因は、漏水部の穴をふさぐために水を抜く必要があったが、管内に流れる水を止める「制水弁」が完全に閉まらず、排水が十分にできなかったためと説明した。
 制水弁の不具合は経年劣化によるさびなどの影響で、弁が完全に閉まらない状態になっている可能性が高いという。松田局長は、導水管の取り換えが進まない原因について「ハード交付金の減少などの影響もあり、全体計画を見直す中で着手が後ろにずれた」と話した。
 県は年に2回の管路点検を行っている。その際、制水弁を閉めきると水の供給に及ぼす影響が大きいことから、制水弁を完全に閉めることができるかについては点検できていなかったという。 (佐野真慈、與那原采恵)
導水管の漏水について会見で謝罪し、頭を下げる県企業局の松田了局長(中央)ら=19日午前、県庁