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激戦地土砂使用撤回を 具志堅氏、県と意見交換


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表らは25日、県庁に前川智宏土木建築部長を訪ね、辺野古新基地建設の軟弱地盤の埋め立てに本島南部の土砂を使う計画について意見交換した。県は、10日から行われている事前協議で土砂の採取予定地なども質問していくと回答した。
 具志堅氏は、激戦地から埋め立てのための土砂を採ることになった場合、「遺骨と遺骨収集をする場所が同時になくなってしまう」とし、県に対して防衛省に南部の土砂を使う計画を撤回させるよう求めた。
 埋め立てに使われる土砂の採取地は、現段階では「採取予定地」で、確定していない状況だ。具志堅氏らは、県が2013年12月に埋め立て申請を承認した際に付けた「留意事項」で、土砂採取場所を変更する場合は知事の承認を受けることが定められていることを指摘。「(採取地の決定は)知事の承認事項であることを、県が防衛省に念押しする必要がある」と訴えた。
 前川部長は「代執行されたからといって、(県が)一切何もしないということではない」と強調。土砂の問題を巡っては、採取地など不確定な部分が多いことから、防衛局への質問などを通して確認していくと述べた。 (與那原采恵)