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「村民の生命に影響」 区域外落下で伊江村長


「村民の生命に影響」 区域外落下で伊江村長 パラシュート降下訓練での提供区域外落下について、沖縄防衛局に抗議した伊江村の名城政英村長(右)と村議会の渡久地政雄議長=26日、嘉手納町の沖縄防衛局
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 【嘉手納】米軍伊江島補助飛行場で25日にパラシュート降下訓練を実施していた米兵3人が、提供施設区域外の民間地に落下した問題について、伊江村の名城政英村長と村議会の渡久地政雄議長は26日、沖縄防衛局で伊藤晋哉局長に抗議した=写真。事故原因究明や再発防止、天候不良時の降下訓練中止などを米軍に申し入れるよう伝えた。要請は非公開。
 名城村長は「周辺にはサトウキビ畑もあり、村民の生命財産に影響を与えかねない。落下は極めて遺憾だ」と述べた。米兵の部隊や使用機種などは防衛局も把握しておらず、米軍に問い合わせると回答があったという。
 米軍は伊江島補助飛行場の滑走路の状態が悪いことを理由に、嘉手納基地で降下訓練を実施したばかり。滑走路整備について、米軍や防衛局から村には連絡がないという。名城村長は「整備日程など何も聞いていない。4月以降いろいろなイベントがある。(工事で)フェリーを使用され交通が妨げられると観光に影響を受ける。早めに情報共有してほしい」と要望した。 (石井恵理菜)