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池田議員起訴 立件10人 自民裏金 安倍派5人組不起訴


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で東京地検特捜部は26日、政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で、安倍派(清和政策研究会)に所属していた衆院議員池田佳隆容疑者(57)=自民除名=と、政策秘書の柿沼和宏容疑者(45)を起訴した。
 また、池田被告側にパーティー券の販売ノルマ超過分を還流したのに、政治資金収支報告書に支出として記載しなかったとして告発された森喜朗元首相や安倍派の実力者「5人組」を含む幹部7人について、嫌疑なしで不起訴処分とした。告発側は検察審査会に審査を申し立てる方針。一連の事件は計10人が立件され、事実上終結した。今後の焦点は公判や検審に移る。
 池田被告の事務所のパソコンが特捜部の家宅捜索前、ドライバーのようなもので壊されていたことも判明した。
 立件された10人のうち、安倍派の会計責任者松本淳一郎被告(76)、二階派(志帥会)の元会計責任者永井等被告(69)、参院議員大野泰正被告(64)=自民離党=と秘書の計4人は在宅起訴で、池田、柿沼両被告を含めた計6人については公判が開かれる。
 残る4人は岸田派(宏池会)の佐々木和男元会計責任者(80)、谷川弥一元衆院議員(82)=辞職=と秘書、二階俊博元幹事長の秘書で、公判が開かれない略式起訴となった。