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「普天間早期返還を」 宜野湾市長


「普天間早期返還を」 宜野湾市長 林芳正官房長官(右)に米軍普天間飛行場について説明する松川正則宜野湾市長=28日午後1時23分、宜野湾市役所(ジャン松元撮影)
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林芳正官房長官(右)に米軍普天間飛行場について説明する松川正則宜野湾市長=28日午後1時23分、宜野湾市役所(ジャン松元撮影)
 宜野湾市の松川正則市長は28日、市役所で林芳正官房長官と会談し、昨年末に知事に代わって国土交通相が設計変更申請の承認を代執行し、1月10日から大浦湾側での本格的な埋め立て工事が始まっていることを挙げ「普天間飛行場の返還は市民の長年の願いだ」として政府の尽力を求めた。
 松川市長から林氏に(1)普天間飛行場の危険性除去と早期移設の要望(2)西普天間住宅地区跡地の開発についての支援(3)キャンプ瑞慶覧のインダストリアル・コリドー地区の早期返還(4)有機フッ素化合物(PFAS)除去の実証実験実施などへの感謝―を伝えた。
 辺野古の基地建設が終わり米軍の使用が始まるまでに、少なくとも12年を要するとされている。「一日も早い閉鎖返還と、それまでの間の負担軽減、危険性の除去を含めて力添えをお願いしたい」と要望した。
 米軍基地が汚染源として疑われるPFAS問題に関し、基地内への立ち入り調査の実現については具体的には言及せず「文書で追って要請したい」と話した。 (沖田有吾)