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「住民不安へ配慮を」 名護市長


「住民不安へ配慮を」 名護市長 林芳正官房長官との会談を終え、取材に応じる渡具知武豊名護市長=28日午前10時42分、那覇市のロワジールホテル那覇(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 林芳正官房長官と那覇市内のホテルで会談した渡具知武豊名護市長=写真=は、辺野古で基地建設が進む中で地元の辺野古、豊原、久志の3区長から交通渋滞や騒音の発生を危惧する声が上がっているとして、生活環境を守っていくための支援を求めた。
 19日に辺野古区の上空で米軍のものとみられるヘリが複数の人員をつり下げながら移動していたことに触れ「地域住民に不安を与える。米軍の訓練が住民への配慮のもとに行われるよう働き掛けてほしい」と求めた。
 米軍基地での射撃訓練や廃弾処理、航空機騒音への対応、離着陸帯の撤去などにも取り組むことを要請した。名護市や本島北部の発展に向けた支援についても要望した。
 会談後、記者団から、市民生活への影響を防ぐための手段などについて林氏から発言があったか問われ「具体的にはない」と答えた。(沖田有吾)