議会の議決得ず、事故の賠償金を支払い 那覇港管理組合議会


議会の議決得ず、事故の賠償金を支払い 那覇港管理組合議会
この記事を書いた人 Avatar photo 與那原 采󠄀恵

 那覇港管理組合(管理者・玉城デニー知事)は1日、同組合議会(島尻忠明議長)の2月定例会で、管理する施設内で発生した事故に関して、議会の議決を得ずに損害賠償金を支払った事案が1件あったと明らかにした。本来であれば地方自治法に基づき、その都度、議会同意を得る必要があった。

 組合によると、昨年11月に県で同様の事案が発覚したことを受け、組合でも過去14年分の同様字案を確認した。その際、議決を得ずに処理していた事案が1件見つかった。必要となる議会同意が得られていないため、現在は、手続き上の瑕疵(かし)がある状態となる。
 同組合の照屋寛志常勤副管理者は地方自治法を十分に熟知していなかったことが原因だと説明。「今後は各種法令などを順守するとともに、チェック体制を強化し、再発防止に努めていく」と述べた。

 同日の議会では、同事案も含めた7件の議案が提出された。議案は6日に採決され、可決されれば瑕疵状態も解消される。 

(與那原采恵)