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辺野古、新たな護岸着工 K5、大浦湾との間


辺野古、新たな護岸着工 K5、大浦湾との間 K5護岸地点に石材を投入するクレーン=6日午前9時ごろ(神山寛さん提供)
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 【辺野古問題取材班】米軍普天間飛行場移設に伴う名護市辺野古の新基地建設で沖縄防衛局は6日、辺野古崎付近の新たな護岸K5の造成に着手した。防衛省が取材に答えた。
 着工したのは辺野古側の埋め立て区域と大浦湾側の間にある辺野古崎付近に設置予定の護岸。午前9時ごろ、石材を投入し始めた。防衛省としては当初の埋め立て承認で施工可能と想定。設計変更に基づき大浦湾側の工事を始めたこととは連動していないとの立場。
 一方、大浦湾側では防衛局が計画している小型サンゴ類約8万4千群体などの移植がなされていない。防衛局は昨年10月、有識者を集めて設置した環境監視等委員会で、移植しないまま辺野古崎付近のK5~7護岸工事に着手しても「サンゴ類の生息環境は維持される」とのシミュレーションを示し、委員から特段の意見は出なかった。
 海上抗議行動を実施したヘリ基地反対協議会海上行動チームによると、午前9時ごろ、クレーンで石材を投入する様子が確認された。K5護岸の予定地付近ではこれまでに消波ブロックが撤去されるなど着工に向けた準備が進んでいた。
 同日、海上抗議に参加した名護市の木佐美祥治さん(75)は「抗議を続けるしかない。抗議をやめるという選択肢はない」と話した。(明真南斗、知念征尚、金城大樹)