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県、防衛局に質問送付 大浦湾工事で91項目


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 名護市辺野古の新基地建設に伴う大浦湾側の工事に関連し、県は7日、事前協議の質問事項を沖縄防衛局へ送付した。質問状では、護岸工事に使われる土砂採取地の決定時期や、サンゴへの影響など実施設計に関することと、海上ヤードを含む環境保全対策に関する全91項目を質問した。協議が調うまでの間は工事を中止するよう改めて求めた。
 事前協議は、県が2013年12月に当初の埋め立て申請を承認した際に付けた「留意事項」に基づくもの。防衛局は23年9月、県に大浦湾側の護岸工事の実施設計と環境保全対策の協議書を提出した。
 県は、昨年12月に軟弱地盤の改良工事に向けた設計変更申請の承認を国土交通相が代執行したことを受け、今年1月10日に護岸工事に関する事前協議を開始する旨の文書を防衛局に送付。同23日には、現在行われている大浦湾側の海上ヤード工事について、環境保全対策面で事前協議の対象になると通知した。
 一方、国側は海上ヤード工事は実施設計・環境保全面ともに事前協議の対象外との認識を示しており、県と意見が食い違っている。 (與那原采恵)