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嘉手納、天願から取水 企業局発表 11日再開、7市町村供給


嘉手納、天願から取水 企業局発表 11日再開、7市町村供給 水道のイメージ
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 少雨傾向で本島内11ダムの貯水率が低下していることを受け、県企業局は9日、有機フッ素化合物(PFAS)汚染対策で停止していた中部水源からの取水について最終確認し、11日午前9時から取水を再開すると発表した。PFAS濃度が比較的低い嘉手納井戸群、天願川の2 水源から取水する。3月上旬からは長田川の取水も開始予定。

 沖縄本島地方では、3日以降、時折雨が降る天気が続いているが、9日午前0時時点の貯水率は50・6%で、平年値に比べ26・8ポイント低い状況。10日からの連休中には50%を下回る見込み。

 企業局の担当者は「雨は降っているものの、貯水率を上げるほどではないため、予定通り11日から取水を再開する」と話した。
嘉手納井戸群や天願川、長田川は昨年4月から12月の平均で水源での国のPFAS暫定指針値を下回ってきた。取水した水は北谷浄水場で粒状活性炭などによるPFAS除去を施し、那覇市など7市町村に供給される。
(與那原采恵)