米空軍が15日に嘉手納基地でのパラシュート降下訓練を計画していることについて県の溜政仁知事公室長は14日、沖縄防衛局と外務省沖縄事務所に対し訓練を実施しないよう米軍に働き掛けることを口頭で求めた。県によると国側は「例外的な場合に該当する」として容認する姿勢を示した。
溜氏は原則、伊江島補助飛行場で実施することになっている同訓練が、昨年12月から3カ月連続で嘉手納で実施されることになるとして「大変遺憾だ」と問題視した。
米空軍が過去2回を嘉手納で実施したのは伊江島の滑走路の整備状態の悪化を理由としていたにも関わらず、1月25日には伊江島で同訓練を実施できていたことに触れ「(訓練場所は)米軍の運用次第であり、嘉手納基地での訓練実施は到底納得できない」とした。
また、県基地対策課は14日、嘉手納基地の第18航空団に対しても嘉手納で訓練実施しないよう口頭で求めた。 (知念征尚)
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嘉手納降下訓練 県が不実施要求 国は容認「例外」
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琉球新報朝刊