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泡消火剤漏出で指針 県、昨年の事故受け策定


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 県は15日、泡消火剤漏出時の緊急対応指針と緊急対応マニュアルを策定した。県庁地下2階の駐車場で昨年、発がん性などが指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を含む泡消火剤が流出し、久茂地川まで流れ込んだことを受けた措置。
 地下駐車場で泡消火剤の漏出を確認した職員は、施設管理担当職員と点検業者に速やかに報告するほか「(泡消火剤をかぶった人には)大量の水で速やかに洗い流させる。痛みなどの異常を訴える人には医師への受診を勧める」とした。
 泡消火設備と雨水などが流れ込む湧水槽のポンプを停止する手順も定めた。
 県は昨年6月に消火設備の誤作動で駐車場地下の湧水槽への泡消火剤流出を把握していたが、同9月に久茂地川へ流れ込んでいることを確認するまで公表しなかった。
 反省を踏まえて「泡消火剤の漏出の状況、講じた対策、安全に関する情報などについて、県民に対し、ホームページ掲載や報道機関への情報提供等を行うことにより迅速かつ適切な広報活動を実施する」とした。
  (梅田正覚)