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訓練場「丁寧に説明」 陸自計画 防衛局が県に伝達


訓練場「丁寧に説明」 陸自計画 防衛局が県に伝達 うるま市石川のゴルフ場跡地で計画されている陸上自衛隊の訓練場新設について、県に説明した沖縄防衛局の濱元勉企画部次長=15日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

沖縄防衛局は15日、うるま市石川のゴルフ場跡地に新設を計画している陸上自衛隊訓練場について、県庁を訪れ、担当者に説明した。県側が関係自治体や住民に対する丁寧な説明を求め、防衛局側も「地元の理解と協力が必要不可欠なので、丁寧に説明していく」などと話したという。県は玉城デニー知事ら三役に内容を報告し、今後の対応を検討する。
説明に訪れたのは沖縄防衛局の濱元勉企画部次長ら2人。古堅圭一基地対策統括監や長嶺元裕基地対策課長らと、予定地に近接する石川青少年の家を所管する県教育庁の担当者が説明を受けた。
夜間訓練が計画されていることから騒音や夜間の照明について教育庁から質問があり、石川岳からの景観が損なわれないかとの懸念も伝えた。
防衛局は夜間訓練の際には青少年の家を含め周辺の住民に前もって時間や内容を通知すること、照明を設置する計画はないと回答。景観については「今後検討する」という。
半嶺満県教育長は「(青少年の家は)自然体験活動や集団宿泊の場として多くの児童生徒、県民が利用する。安心・安全面の確保が最も重要だ」として、今後、県の担当部署と連携して対応していく考えを示した。 (沖田有吾、高橋夏帆)