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ゆり祭りへの影響も? 伊江島飛行場、補修工事「数か月かかる」 米軍の嘉手納降下訓練、長期化も 沖縄


ゆり祭りへの影響も? 伊江島飛行場、補修工事「数か月かかる」 米軍の嘉手納降下訓練、長期化も 沖縄 ところどころが陥没し、水たまりができている伊江島補助飛行場のコーラル滑走路=5日(提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 伊江島補助飛行場で原則実施することになっているパラシュート降下訓練について、米空軍が嘉手納基地で繰り返し実施している問題で、県や伊江村の関係者は5日、伊江島補助飛行場を視察した。飛行場を管理する米海兵隊は、滑走路の補修に向け現在、滑走路の状態を分析中だと説明。その後、工法や設計を検討して補修工事に着手するとしたが「工事には数カ月かかる」と説明したという。

 米空軍は嘉手納で訓練を行う理由として、伊江島の滑走路の状態悪化を挙げている。今回、補修工事完了の時期は示されなかったといい、嘉手納での訓練は長期化する可能性がある。

 参加した県の担当者によると「コーラル滑走路」は全体的に劣化し、ところどころ陥没し水たまりが多くみられた。

 海兵隊の担当者は「着陸時に固定翼機のタイヤが破損する恐れがある」と説明。ヘリなどの回転翼機を使って伊江島での訓練を継続しているという。県は補修工事をできる限り早期に終わらせるよう要望。伊江村は4月がゆり祭りのシーズンに当たりフェリーが混雑するとし、工事車両の往来が観光に影響を与えないよう求めた。

 (知念征尚)