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「土地取得断念」に踏み込む 自民県連が防衛相に白紙撤回を要請 うるま陸自訓練場 沖縄


「土地取得断念」に踏み込む 自民県連が防衛相に白紙撤回を要請 うるま陸自訓練場 沖縄
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

【東京】うるま市石川での陸上自衛隊訓練場整備計画について、自民党県連の島袋大幹事長と島尻安伊子衆院議員は18日、東京都の国会内で木原稔防衛相に計画の白紙撤回を求める要請書を提出した。これまでは土地取得の断念にまで言及してこなかったが「今回は踏み込んで土地の購入も断念してくれという白紙撤回を申し入れた」と明らかにした。 (27面に関連)

会談は非公開。島袋幹事長によると、木原氏は「重く受け止める」という旨を述べるにとどめた。

島袋幹事長は会談後、報道陣の取材に応じ「当初はいったん立ち止まって地域住民としっかりと膝を交えて話をするべきだという意味で『白紙撤回』と言っていた」と説明した。その上で「中村正人うるま市長をはじめ地元の方々が猛烈に反対を表明している中で、自民党県連としてもゴルフ場跡地については購入をやめてくれと言った」と語った。

県連の要請書は「当該地の周辺は閑静な住宅地であり、近くの石川岳など自然環境に触れられる場所として県民から親しまれている地域だ。(訓練場整備計画に)県民の動揺は隠せない」と指摘した。「県立石川青少年の家」と隣接していることにも触れ「住民の生活環境に影響を与えかねず、子どもたちの学びの場の確保に支障を来す」と訴えている。

20日に予定されている、自衛隊訓練場設置計画に反対する市民集会に県連として参加するかについて、島袋幹事長は議員総会に諮って確認するとした。同時に「県連としては大臣に申し入れている」として、参加には慎重な姿勢を示した。

 島袋氏は「県連にはまだ案内文も来ていないそうだ」とした上で「参加は見送る姿勢になるのではと思っているが、しっかり議員総会にも諮って確認したい。今の時点では、大臣に会って申し入れているのでそれでいいのではないかと思っている」と答えた。議員総会は19日にも開かれる見込み。

(明真南斗)