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危機管理補佐 吉田氏に辞令 大災害時に現場指揮


危機管理補佐 吉田氏に辞令 大災害時に現場指揮 玉城デニー知事(右)から危機管理補佐官の辞令を受ける吉田英紀氏(左) =1日、県庁
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 県は1日、陸上自衛隊出身で福岡県飯塚市の防災危機管理監を務めた吉田英紀氏(65)に、危機管理補佐官の辞令を交付した。任期は2026年3月31日まで。危機管理監の溜政仁知事公室長を補佐し、大規模災害などで現場指揮を担う。
 吉田氏は福岡県出身。1982年に陸上自衛隊に入り、西部方面総監部の後方運用課長などを務め、沖縄の陸自第1混成団を第15旅団に再編する業務にも携わった。2010年3月から11年12月まで、那覇駐屯地の業務隊長を務めた。退官後の14年、飯塚市の防災危機管理監に就任し、18年7月の西日本豪雨時には市民の避難や災害対策本部の運営などで貢献した。
 吉田氏は「人の命を守る防災、危機管理を心がけてきた。県民の心に寄り添いながら防災をしていきたい」と話した。
 玉城知事は、沖縄は台風の常襲地帯で、離島が散在し、多くの観光客が訪れるなどの地理的・社会的な条件があるとして「豊富な知識と実務経験を生かし、災害や危機事象への対応に取り組んでほしい」と期待した。 (沖田有吾)
玉城デニー知事(右)から危機管理補佐官の辞令を受ける吉田英紀氏(左) =1日、県庁