沖縄自動車道の新たなインターチェンジ(IC)として沖縄市に「池武当IC(仮称)」を整備する事業について、国土交通省は3日までに、2024年度の補助事業化を決定した。本年度当初事業費は4千万円。補助事業のため、国が9割、県が1割を負担する。
池武当ICは、名護向け、那覇向けの両方面への出入口を立体交差させ、一体化した「フルIC」を想定。県や国は、周辺道路の交通渋滞緩和、隣接する物流特区へのアクセス向上による経済振興に期待している。
県が21年度に実施した同事業整備計画に関するパブリックコメントで、料金所はETCレーン1車線、一般車両レーン2車線の計3車線との考えを示していた。県の担当者は、レーンの形式は自動車道を管理するNEXCO西日本によって設計されるとしつつ「今後の(県内の)ETC利用率などによって変わってくる」との認識を示した。NEXCO西日本の担当者は、現時点でのレーン形式は未定とし「今後設計を行いながら決定していく」と話した。
県道路街路課によると本年度は、測量と一部道路の詳細設計に入る予定で、ICの供用開始時期は未定。
(與那原采恵)