沖縄県うるま市石川のゴルフ場跡地に陸上自衛隊訓練場を整備する計画を巡り、木原稔防衛相は11日夕、臨時会見を開き「取りやめることとした」と述べ、断念を表明した。
木原氏は「現在の取得候補地では住民生活と調和しながら訓練の必要性を十分に満たすことは不可能と判断した」と説明し「防衛省としてうるま市をはじめ地元の皆さまにお詫びを申し上げる」と頭を下げた。
跡地の所有者は防衛省に売却しない意向を周囲に示していた。
木原氏は県内に駐屯する陸自第15旅団を師団化する方針は堅持するとし「訓練場の不足は補わなければならない。今般の整備計画は取りやめるものの、陸自の追加的な訓練の必要性を満たすための取り組みは必要だ」と強調した。
代替策については幅広い視点から再検討するよう指示したと明かした。2024年度予算に計上した土地取得費については「しっかりと活用させていただきたい」として維持する考えを示した。