深刻な水不足、減圧で給水を 伊是名村に提案 県企業局 沖縄


深刻な水不足、減圧で給水を 伊是名村に提案 県企業局 沖縄 水道水イメージ
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 【伊是名】深刻な水不足の状態にある伊是名村と、村内の貯水池を管理する県企業局は11日、伊是名村役場で対策を協議した。村によると、企業局は水道水の給水圧力を下げて水の出る量を抑える減圧給水などを提案した。

 企業局によると、メンナー山貯水池の貯水率は12日午前0時時点で9・7%で、10%を切った。1日当たり0・3~0・4%減少しており、雨が降らなければ約30日ほどで底を尽く計算だという。

 同じく企業局管理の天城ダムの貯水率は12日午前0時時点で25・4%で、企業局は同ダムからの取水は現状で100日以上可能との見通しを村に伝えた。

 村によると、減圧給水は給水管内の水が減少することで空気が混ざり、配管が破損する恐れがある。村は減圧給水については慎重に対応することを県に伝えた。

 メンナー山貯水池の貯水率がゼロになった場合でも天城ダムや井戸など取水できる場所があるため、村の担当者は「今すぐの渇水はないと思われる」と語った。 (武井悠、沖田有吾)