沖縄の人口、県の推計で復帰後初の減少 国の推計は2年連続減 増加率が最も高かった市は?


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沖縄の人口、県の推計で復帰後初の減少 国の推計は2年連続減 増加率が最も高かった市は? 那覇市内(資料写真)
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 県が15日までに公表した「2023年人口移動報告年報」によると、23年10月1日時点の県内総人口は146万8375人で、22年と比べ259人(0.02%)減少したことが分かった。総務省の人口推計では22、23年の2年連続で人口減となったが、県推計調査で人口減となるのは、日本復帰後初めて。

 出生数と死亡数の差である「自然増減」は2052人減で、復帰後初の自然減となった22年から2年連続で、自然減となった。転入数と転出数の差を示す「社会増減」は1793人増だった。自然減が社会増を上回ったことで、人口減少につながった。

 人口増加率が最も高かったのは南城市で1.36%、次いで中城村が1.14%だった。減少率の最低は渡名喜村でマイナス6.79%、次いで渡嘉敷村の同4.20%。

 県の人口移動報告は、県内市町村から報告される出生者、死亡者、転入者、転出者などのデータを集計して人口増減を算出している。一方、総務省は国の各種統計値で算出しており、また集計時期も異なることから、両者で数値は一致しない。

 (石井恵理菜)