定数2の豊見城市区には現在、与野党系それぞれ1人ずつ計2人の現職が立候補を予定する。市昇格に伴い2004年に設置された同区だが、他に立候補の動きはなく6度目の県議選は初の無投票の可能性がある。
共産の瀬長美佐雄氏(62)は3期目に挑む。市議団5人から支援を受け、党員や支持者回りに励む。街宣では玉城デニー県政を支える「オール沖縄」勢力の一員として、国が進める沖縄への防衛力強化の流れを徹底批判。紛争を止めるために玉城知事が力を入れる「地域外交」と対比させ、今回の県議選は「戦争準備を止めるための選挙」と打ち出す。
自民党県連幹事長に加えて県議会自民会派長も担う、自民の島袋大氏(51)は5期目を目指す。市根差部に事務所を構え、県政報告会も実施した。自民県連の屋台骨として活動してきた実績と知名度を生かした選挙戦を展開。公明の推薦に加え、徳元次人豊見城市長と市議団14人の支持、企業団体などの支援も得る。沖縄の発展に全力を挙げると訴える。
(’24県議選取材班)