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野党1人、与党系2人・国頭郡区<6.16沖縄県議選最前線・情勢を探る>(11)


野党1人、与党系2人・国頭郡区<6.16沖縄県議選最前線・情勢を探る>(11)
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 国頭郡区(定数2)には自民の現職1人と与党系の無所属新人2人が立候補を予定する。前回は野党系2人、与党系2人で議席を争った。今回は与党系新人らがどれだけ支持層を広げ、票を集めるかが注目される。

 新人の喜納政樹氏(52)=無所属=は、引退を表明した現職の平良昭一氏の後継として初当選を狙う。立民・社民・社大・にぬふぁぶしから推薦を受ける。平良武康本部町長からも支持を得て、選挙戦を展開する。本部町議を4期務めた経験を生かし、支持層固めに取り組む。本部町に事務所を開き、本部半島を中心に回って政策を周知する。

 北部地域の選挙区でただ一人の女性立候補予定者の儀保唯氏(39)=無所属=は社民・社大・にぬふぁぶしから推薦を受ける。弁護士で1児の母。仕事や子育ての合間に、時間を見繕っては「ゆんたく会」と称した座談会を各地で開催し、市民と直接会って、課題などを聞き取る。幅広い世代への周知に向け、SNSなどを活用していく。

 自民公認の仲里全孝氏(59)は、地元の金武町に事務所を構えた。公明から推薦を受ける。初当選から毎年、議会報告書を発行し、議員活動の実績や政策を周知してきた。支持者や家族らと共に手振りやチラシ配布を実施し、票の上積みを図る。国頭郡区内の8町村の首長のほか、町村議約80人の議員団からの支持を得て、2期目を目指す。

 (’24県議選取材班)