30日夜に恩納村安富祖付近で火災ではないかとの通報があった件について、在沖米海兵隊は31日、琉球新報の取材に対し「照明弾を使った訓練を訓練区域内で行った」と明らかにした。
沖縄防衛局も同日、取材に対し、米側に照会した結果として、キャンプ・ハンセン内の金武町側の射撃場であるレンジ34で照明弾を使った訓練が行われたことを認めた。安富祖ダム付近では訓練は実施されておらず、発射された照明弾は地上に達する前に燃え尽きたため火災は発生していないとの回答を米側から得たという。
昨夜、住民からの通報を受けて防衛局職員を速やかに現地に派遣して住民から話を聞くとともに、恩納村などに情報提供したと対応を説明した。
防衛省によると、米軍は迫撃砲を使用する訓練を実施しており、着弾場所を照らすために照明弾を使用していた。防衛省は、米軍から5月27日~6月2日に実弾射撃訓練を実施するとの通報を受けて恩納村に伝達していた。
だが米軍は照明弾の使用を明言していなかったという。
(知念征尚、明真南斗)