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公共事業の予算、9月までに81パーセントの執行を目標 沖縄県


公共事業の予算、9月までに81パーセントの執行を目標 沖縄県 公共事業等施行推進本部会議に参加する県幹部ら =5月31日、県庁
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 県は5月31日、公共事業等施行推進本部会議(本部長・池田竹州副知事)を県庁で開き、2024年度の公共事業予算1481億円のうち81%に相当する1199億円を上半期(4~9月)で執行する目標を定めた。県内景気の下支えのため、公共事業の着実な執行を図る必要があるとして、目標値は昨年同様、近年最高値にあたる。

 部局別では土木建築部の予算額が790億円(23年度繰り越し額含む)で最多、上半期では対象事業費の76・4%にあたる603億円の執行を目指すとしている。

 県が23年度の上半期に定めた目標率は約81%だったが、人材不足や物価高騰による資材調達への影響で入札の不調・不落が発生したことなどが原因で達成率は69・2%にとどまった。

 池田副知事は、県内の景気回復の動きは強まっている一方で、各業界で人手不足が深刻化しているとし「公共事業の前倒しの発注について各部局の協力のもと、しっかりと対応し、県内景気を支えていく」と述べた。 

(與那原采恵)