「不安は払拭されていない」　沖縄県がオスプレイ飛行停止を防衛局に要請

　10日に米海軍のCMV22オスプレイが嘉手納基地で飛行を再開させた件で、県は12日、沖縄防衛局に対し、昨年11月に鹿児島県・屋久島沖で発生した墜落事故の原因が具体的に明らかにされるまでの間、米側にオスプレイの飛行停止を求めるよう口頭で求めた。

　県は要請で、県や地方自治体に何ら事前説明がなく飛行を再開したことは「大変遺憾」と問題視。「オスプレイに対する県民の不安は一向に払拭されていない」と指摘した。

　防衛局側は「飛行にあたっての安全確保が重要であると考えており、米側も万全を期すものと考えている」と説明した。県の要請内容は米側に伝えるとした。

　また、県によると11日夕、防衛局から県に対し、海軍機が12日にも嘉手納基地の外を飛行するとの情報が寄せられた。

　ただ、12日は天候不順のため、防衛局は飛行を確認できていないという。また、海軍機が空母に戻る時期などの情報も把握していないと説明したという。

　（知念征尚）