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在沖米軍トップ、デニー知事と初面談 「オスプレイ再開は遺憾」に対し、語ったことは? 沖縄


在沖米軍トップ、デニー知事と初面談 「オスプレイ再開は遺憾」に対し、語ったことは? 沖縄 玉城デニー知事(右)と意見を交わすロジャー・ターナー中将(左)=21日、県庁
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 在沖米軍トップの四軍調整官を兼務する第3海兵遠征軍司令官に就いたロジャー・ターナー中将は21日、県庁を訪れ、玉城デニー知事に就任あいさつした。玉城知事は鹿児島県・屋久島沖での墜落事故を受けて飛行停止していたオスプレイの運用を米軍が14日に再開したことに「遺憾の意」を改めて表明した。ターナー氏は懸念に理解を示した上で、希望があれば、普天間基地で知事らに安全対策を自ら説明する考えを示した。

 1月に在沖米軍トップの四軍調整官を兼務する第3海兵遠征軍司令官に就任したターナー氏と、玉城知事との面談は初めて。ターナー氏は、地域を取り巻く安全保障上の脅威は「かつてないほど大きい」との認識を示した。「良き隣人として、地元に影響を与えないようにしたい」と語った。

 玉城知事はオスプレイの訓練移転や県外配備の必要性を改めて強調。辺野古新基地建設計画にも反対する考えを伝えた。米軍基地周辺の水源から高濃度の有機フッ素化合物(PFAS)が検出されている点について「米軍基地が原因である蓋然性が非常に高い」と指摘した。水不足の中、水の安全確保の観点からも基地内の立ち入り調査実現に協力を求めた。(知念征尚)