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自衛隊と連携強化強調 在沖米軍トップにターナー氏


自衛隊と連携強化強調 在沖米軍トップにターナー氏 四軍調整官を兼ねる第3海兵遠征軍司令官に就き、記者会見するロジャー・ターナー中将=26日、宜野湾市の米軍普天間飛行場
この記事を書いた人 Avatar photo 知念 征尚

 在沖米軍トップの四軍調整官を兼務する第3海兵遠征軍司令官の交代式が26日、宜野湾市の米軍普天間飛行場で開かれ、ロジャー・ターナー中将が就任した。式典後、会見したターナー氏は、島しょ部に分散して戦う米海兵隊の「遠征前方基地作戦(EABO)」を巡って「日本の陸上自衛隊も似たコンセプトを持っている。統合運用性を高めることがこれからの課題だ」と述べ、自衛隊との連携を強めていく考えを示した。

 今後、海兵隊が示している戦略に基づく装備品が届き始めるとし、「パートナー、同盟国と演習を含めてどのように活用していくかがこれからの課題だ」と述べた。

 また、地域との関わりについて「沖縄の皆さんの温かい志にフォーリンラブしている」と語り、「良き隣人」として地域との関わりを重視する考えを示した。

 在沖米海兵隊を巡っては、第12海兵連隊のグアム移転が取りやめとなり、昨年11月にEABOの中核を担う部隊として第12海兵沿岸連隊(MLR)に改編された。

 代替としてどの部隊がグアムに移転するのかが不透明な状態が続いている。基地負担軽減策についてターナー氏は「2024年にグアムへの部隊移動を開始するという、日本との合意条件は満たす」と述べるにとどめた。

 式典には池田竹州副知事、森下泰臣陸上幕僚長、宜野湾市の松川正則市長ら日米の関係者約300人が出席した。

 (知念征尚)