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嘉手納基地のオスプレイが飛行再開 墜落事故から半年、説明なく強行 無人偵察機2機目も飛来 沖縄


嘉手納基地のオスプレイが飛行再開 墜落事故から半年、説明なく強行 無人偵察機2機目も飛来 沖縄 米軍嘉手納基地内でホバリング訓練を実施するCMV22オスプレイ=10日午後1時44分
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 米軍は10日、昨年11月に米空軍横田基地(東京都)所属のCV22オスプレイが鹿児島県屋久島沖で墜落した事故を受け翌12月から飛行を停止していた、米軍嘉手納基地に駐機する海軍仕様機CMV22オスプレイの飛行を再開した。

 同基地に駐機する3機のうち1機の飛行が確認された。玉城デニー知事は同日、「怒りを禁じ得ない思いだ」とコメントした。

 9日には2機目となる大型無人偵察機MQ4トライトンも同基地に飛来した。県や地元からはオスプレイの配備撤回や、基地機能強化へ危機感を示す声が上がっている。

 目撃者の情報によるとCMV22オスプレイは10日午後1時40分ごろ、嘉手納基地内でホバリング訓練を実施した。午後2時54分ごろ離陸し、基地の上空付近を飛行した。海軍仕様機は不具合が多いとして、安全に運用できるかが米国内で問題視されている。

米軍嘉手納基地内でホバリング訓練を実施するCMV2222オスプレイ=10日

 事故原因など日本政府や米軍から具体的な説明がない状況での飛行再開に、玉城知事は「到底納得できるものではない。引き続き配備撤回と明確な説明を求めていきたい」と述べた。

 無人偵察機MQ4トライトンは2機の展開を予定しており、9日で配備が完了したとみられる。防衛省によると展開には人員約50人を伴う。
周辺自治体である北谷町の渡久地政志町長は「負担軽減と言っているのに機能強化される一方だ」と懸念を示した。

 米軍普天間基地所属のMV22オスプレイは3月14日に飛行を再開している。

(金盛文香、知念征尚、沖田有吾)