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木原防衛相、御嶽の自由往来「前向きに検討」 航空燃料流出での基地への立ち入り「考えていない」 米軍嘉手納


木原防衛相、御嶽の自由往来「前向きに検討」 航空燃料流出での基地への立ち入り「考えていない」 米軍嘉手納 木原稔防衛相(資料写真)
この記事を書いた人 Avatar photo 明 真南斗

 【東京】米軍嘉手納弾薬庫地区内の拝所「チチェーン御嶽(うたき)」に自由に行き来できるよう、基地のフェンス後退を読谷村牧原自治会などが求めていることについて、木原稔防衛相は13日のの衆院安全保障委員会で「前向きに検討している」と述べた。新垣邦男氏(社民)の質問に答えた。

 旧牧原集落は戦後、集落ごと米軍に接収された。過去には自由に出入りできたが、2001年の米同時多発テロ事件の発生以降、出入りが制限されている。

 木原防衛相は「読谷村と調整を進めており、実現に必要な措置や手続きがある。米側との調整・協議や予算も必要だ」としつつ「例祭は非常に重要な行事だと思う」と強調した。米軍嘉手納基地で5月25日に航空機燃料が流出して雨水排水路に流れた件について、木原防衛相は「米側に(基地への)立ち入りを求めることは考えていない」と語った。新垣氏が環境補足協定で立ち入りが明記されている「環境に影響を及ぼす事故が現に発生した場合」に当てはまると指摘したのに対し、答えた。周辺での異常が確認されていないことや関係自治体から立ち入り要請を受けていないこと、米軍の説明などを踏まえて判断したという。 

(明真南斗)