X(旧ツイッター)で「台湾は世界が認める国家です」と投稿した中山義隆石垣市長は23日、市役所であった記者懇談会で、報道陣から「一つの中国」を尊重している日本政府の見解と異なるのではないかと問われ、「政府の方針を市長も踏襲しろというのはおかしな話」と述べた。
中山市長は20日に台湾であった民主進歩党(民進党)の頼清徳新総統の就任式に出席した。前日の19日、台湾入りし、レセプションに出席したことなどと共にXに投稿していた。
記者懇談会では、以前から「台湾は国だと認識している」と自身の考えを改めて示した。その上で政府見解と自身の考えが違うことについて、「それぞれいろいろな考え方があっていいと思う。(政府見解を踏襲しないといけないなら)政府が決めたことを日本国民が全部守れって話になってくる。極端な話、政府が決めた辺野古(新基地建設)だから知事は守れって話になってくる。そうなると首長含め何もしゃべれなくなってしまう」と述べた。
政府は台湾に対する基本的立場として「1972年の日中共同声明を踏まえて、非政府間の実務関係として維持していく」としている。
(照屋大哲)