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北大東村長受け入れへ レーダー計画 16日に説明会


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 北大東村への航空自衛隊移動式警戒管制レーダー配備計画を巡り、防衛省は16日午後6時半から8時まで、同村中野の村人材交流センターで住民説明会を開催する。4日発表した。説明会の内容を踏まえ、鬼塚三典村長は7月後半にも正式に受け入れを表明する方向で調整している。関係者が明らかにした。

 防衛省は沖縄防衛局の公式ウェブサイトで住民説明会の開催を発表し「村民の皆様を対象としていることから、それ以外の方の参加はお断りさせていただく」と記載。身分証明書などの提示を依頼することもあると説明した。「拡声器、のぼり、プラカードの使用など他の参加者に迷惑となる行為や物品の持ち込みはご遠慮ください」とも記している。

 防衛省は村議会や村の誘致を受けて北大東村へのレーダー配備を検討し始めた。2023年6月には「適地」と判断して村や村議会に伝達。同7月に住民説明会を開き、基地の設置を検討していると明らかにした。

 自然環境や居住環境に関する調査を終え、24年6月27日、村に対し、調査結果を踏まえて正式に配備の意向を伝えた。24年度中に土地取得を始めたい考え。

 防衛省から説明を受けた村によると、関連施設の工事着手は25年4月から5月の予定。レーダー配備後、隊員約30人の配備は来年~再来年となる見通し。

 (明真南斗、田中芳)