【東京】米兵による性的暴行事件が県内で相次ぎ発生したことを受け、全国の地方議員264人が19日、参議院議員会館で関係省庁に対して緊急要請をした。事件の情報が県などへ共有されなかった事態に説明を求めるとともに被害者への謝罪、補償などの対応についてただした。
要請には防衛省や外務省、警察庁の関係者が出席した。議員からは日米地位協定の改定に向けた協議がなされているのかなど、6項目の質問が提出された。米軍基地内の環境問題についても、日本側が立ち入り調査できるよう協議がされているのかについて聞いた。
県への通報が事件発生後に速やかになされなかったことについて国側は、被害者のプライバシーを重視したことを挙げ、地位協定の改定の協議が行われているか否かについては言及しなかった。
(斎藤学)