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人口減86万人、最大 総務省調査 外国人、初の300万人超


人口減86万人、最大 総務省調査 外国人、初の300万人超 人口動態調査のポイント
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 総務省が24日に発表した人口動態調査によると、今年1月1日時点の外国人を含む総人口は1億2488万5175人で、前年を約53万2千人下回った。日本人に限ると約86万1千人減(0・70%減)で、1968年の調査開始以降、最大の減少幅。都道府県では、東京のみ微増した。深刻な少子化を反映しており、地域の活力を維持する取り組みが急務だ。一方、外国人は全都道府県で増え、初めて300万人を超えた。
 調査は住民基本台帳に基づく。日本人は1億2156万1801人で、15年連続のマイナス。死者が過去最多の約158万人だったのに対し、出生者が最少の約73万人と大きく下回ったことが響いた。
 日本人に占める65歳以上の高齢者の割合は29・38%。一方、働き手の中心となる15~64歳の生産年齢人口は59・02%で減少傾向が続き、労働力の先細りが深刻だ。
 外国人は32万9535人増の332万3374人。新型コロナウイルス禍の入国制限が緩和され、多くの技能実習生や留学生の訪日が再開したことから2年連続増。働き手として日本経済を下支えしている。