有料

28日に日米2プラス2 米軍の性犯罪 防止策も議題


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 日米両政府は28日、外務・防衛担当閣僚による安全保障協議委員会(2プラス2)と、米国が核を含む戦力で日本防衛に関与する「拡大抑止」に関する初の閣僚会合を東京で開催する。2プラス2では自衛隊と在日米軍の指揮・統制枠組みの見直しや防衛装備品の協力などが主要論点。閣僚が拡大抑止の議論を別立てで行うことで、核を含む同盟の抑止力・対処力の向上と両国の緊密な意思疎通を示す。
 日米2プラス2は2023年1月に米ワシントンで開いて以来。岸田文雄首相とバイデン米大統領は4月の首脳会談で、自衛隊と在日米軍の指揮・統制枠組みの見直しで合意しており、在日米軍司令部の権限を強化する具体策が協議される。
 防衛装備品の共同開発・生産や整備の協力推進に関する「日米防衛産業協力・取得・維持整備定期協議(DICAS=ダイキャス)」の進捗(しんちょく)状況や今後の見通しも確認。在沖縄米兵の性的暴行事件が相次いだことを受け、日本側は再発防止策の着実な実施を働きかける方針だ。
 拡大抑止を巡っては、日米両政府は10年に事務レベルの協議体を設置し、定期的に意見交換を続けてきた。前回2プラス2でも議題の一つとして扱われた。