沖縄防衛局は22日、名護市辺野古の新基地建設に使う土砂搬出のため、同市の安和桟橋の使用を再開したが、ダンプの進入・退出の方法を変更した。死傷事故が起きた出口では、2列に並んで2台立て続けに国道に出す方法をやめ、1台ずつ安全確認してから出るように変えた。入り口でも、これまで左折・直進・右折の3方向からダンプを桟橋に入れていたが、左折をやめ、ほぼ右折からの進入にした。
市民団体やダンプの運転手から「防衛局側が工事を急ぐために無理な運用をして事故を招いた」と批判されていた点を、使用再開にあたって考慮したとみられる。沖縄平和市民連絡会の北上田毅さんはこの日、同桟橋前で開かれた集会で「われわれが事故原因と指摘していたもので、防衛局側の従来のやり方に非があったことが確認できた」と話した。
(南彰)