立憲民主党は23日、東京都内で臨時党大会を開き、次期代表を選出する。野田佳彦元首相(67)が国会議員票で先行するものの1回目の投票では過半数に届かず、地方の支持が比較的厚い枝野幸男前代表(60)との決選投票となる公算が大きい。泉健太代表(50)、吉田晴美衆院議員(52)は伸び悩んでいる。4氏は22日、インターネット番組の討論会に出席し、支持を訴えた。
代表選は泉氏の任期満了に伴い実施。次期代表の任期は2027年9月末までの3年間。地方議員と党員・協力党員のインターネット投票は22日夕に締め切った。
1回目投票では、計740ポイントのうち地方議員と党員・協力党員が半分の計370ポイントを占める。枝野氏は旧立民の創設者として地方人気が根強い。告示前後にかつて「民主党王国」と呼ばれた北海道に複数回入ったほか、独自の地方行脚で支持拡大を図った。野田氏は、立民支持層を対象とした共同通信電話調査で次期代表の適格者を尋ねたところ、6割近くが「野田氏」と答えた。
22日の討論会では、野田氏が民主党政権で首相を務めた経験をアピール。「代表選に勝利し、首相を目指す戦いに臨む」と訴えた。枝野氏は官房長官として対応した11年の東日本大震災を振り返り「経験を生かして先頭に立つ」と語った。
再選を目指す泉氏は「全国を回り組織を強化した」と3年間の実績を強調。当選1回の吉田氏は「リーダーに必要なのは全ての力の結集だ。私には少ない経験値を補うチームがある」と述べた。