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宮古島市議の粟国氏を除名 自民党県連 農地の違反転用で 沖縄


宮古島市議の粟国氏を除名 自民党県連 農地の違反転用で 沖縄 粟国恒広・宮古島市議が農地を違法転用し、使用しているヤード=9月26日、宮古島市平良久松
この記事を書いた人 Avatar photo 友寄 開

 宮古島市平良久松の農地を広栄開発(同市)が約8年にわたって違反転用し、重機を置くヤードとして使用している問題で、自民党県連党紀委員会は18日までに、違反転用の当事者として関わっていた粟国恒広市議会議員の除名処分を決定した。

 11日、那覇市で党紀委員会を開き、メンバー5人が話し合い全会一致で除名を決定した。除名の理由について、違反転用を巡って市議会で辞職勧告決議が可決されたことや、市農業委員会による原状回復の求めに応じることなく、違法行為を継続していることなどを挙げた。

 処分の決定通知には、一連の行動について「規範意識が大きく欠如していると言わざるを得ず、党員たる品位をけがす行為に該当する」とした。処分決定前に、県連幹部が粟国市議に離党を促したが、拒んだという。

 処分の受け止めについて、粟国市議に取材を申し込んだが、18日までに回答はなかった。

 (友寄開)