【ノースカロライナ】20周年祝賀に500人 米国、ジャクソンビル県人会


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創立20周年を迎えたジャクソンビル沖縄県人会=8日、ノースカロライナ州

 米国ノースカロライナ州のジャクソンビル沖縄県人会(ツル子・ワイルド会長)が8日、同市内で創立20周年記念祝賀会を開催した。会場は、祝いに駆けつけた500人以上の人の熱気があふれ、県人会のメンバー手作りのすしやてんぷら、煮物などを食しながら沖縄の芸能を堪能した。
 祝賀会の中で、ワイルド会長は「県人会は親睦(しんぼく)、助け合い、福祉を目的に活動してきた。沖縄の文化と芸能を継承し、地元に紹介していきたい」と述べ、今後の活動に意欲を示した。
 基地の町ジャクソンビル市に県系人32人が県人会を発足させたのは1988年。現在会員は、138人。
 祝賀会では、カリフォルニア州から宮城流能松会の会主、宮城能松師範と門下生をはじめ地元の県人に踊りを教えている多美子・バーカー教師やその門下生らが琉球舞踊を披露し、花を添えた。
 また沖縄からもゲスト出演者として玉城流翔節会、瑞慶山和子師範と宜保好さんと比嘉珠美さんの門下生の2人。そして玉城流金城平枝主宰、山城吉美教師、宮里和美教師らが参加し、舞台を盛り上げた。
 ジャクソンビル県人会の特徴は、沖縄の伝統芸能が継承されていることだ。太鼓舞踊や琉球国祭り太鼓では、若い2世、3世らが日ごろの成果を発揮した。
 もう一つは、夫らが協力的で家族的な輪があること。何組もの夫婦が共に踊る恒例の「肝カナサー」では、夫婦円満さがうかがわれ、会場を沸かせた。
 米国内の遠くの州から参加した県人の一人は、「沖縄伝統芸能の素晴らしさを再確認した」と舞台の感動を語っていた。
(鈴木多美子通信員)