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「コミュニティー・フォーラム日系ディスカバー・プログラム」の一環としてパネルディスカッション「オキナワンと彼らの世界ネットワーク」(共催・全米日系人博物館、UCLA、琉大、沖縄県人会)が1日、リトル東京の全米日系人博物館で開催され、200人が参加した。
「世界のウチナーンチュ大会」を主題に、琉大法文学部・金城宏幸准教授が「沖縄社会と移民」、同学部・野入直美准教授が「ハワイ・ウチナーンチュと女性の顕著な活躍」、同学部・鍬塚賢太郎准教授が「ハワイとカリフォルニアにおける沖縄移民の相違」など、研究成果をビデオで紹介しながら、英語で発表した。
討論はレーン・ヒラバヤシUCLA教授を司会に、沖縄県人会オフィス・マネジャーの山内優子さん、サンフランシスコ・ステート大学のウエスリー上運天さんらが加わり「大会に出席した体験談」を発表した。
質疑応答に入り、県人会ヤング・オキナワンの山内ヒロシさんが「沖縄の経済や若者たちの将来性について」質問。鍬塚准教授が「沖縄は観光とIT産業(コール・センター)が有望で、若い人が多く、日本を引っ張っていく力があると期待されている」などと答えた。
また、「ウチナーンチュ大会が果たした最大の役割」について、野入准教授は「キューバやミクロネシア連邦など世界の隅々からウチナーンチュのアイデンティティーの確認がなされ、初めての県費留学生を送ることができた」、金城准教授は「古くから慣用語としての『チムグクルやユイマールの精神』がウチナーンチュ大会を通して見直され、リバイバルされ、誇り高きハイレベルの生活水準を目指すウチナーンチュ同士の世界ネットワークが形成されつつある」と強調した。
白熱したパネル討論に南加県人会協議会の加藤譲孜会長(栃木県出身)は「沖縄の人々の郷土を愛する心がひしひしと伝わるひとときだった。他の県人会には見られないことで、良い見本となる」とエールを送っていた。
(当銘貞夫通信員)