【ワシントンD.C.】沖縄会の25周年祝う 琉舞や空手披露


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熱気にあふれたワシントンDC沖縄会創立25周年記念新春会=3月29日、米国ワシントンDC

 桜の開花がピークを迎えた米国の首都ワシントンかいわい。春到来の喜びと沖縄会創立25周年を記念して3月29日に新春会が催された。

 安里逸子会長は「故・島庄寛さんが1983年に27人の県系人と共に沖縄会を設立し現在は160以上の家族に成長した。今年は『過去、現在、未来』をテーマに過去の功績をたたえ、現在を祝い、未来の沖縄県系人社会の発展のために、これからも県系人子弟の教育に力を入れ、沖縄伝統文化を紹介していきたい」とあいさつした。
 新春会は第1部として沖縄伝統芸能が披露された。沖縄から駆け付けた玉城流金城平枝道場の門下生が野村流の地謡6人の演奏で「踊りクワディーサー」「寿の舞い」「獅子舞、棒術」などを紹介し会を盛り上げた。ブラジルからは2世の松堂忠永さんが「上り口説」を踊り、花を添え、地元からは阿波連流、啓扇会、知花和子ボークマー師範が「日傘踊り」と「鳩間節」を沖縄会三線グループの演奏で情感込めて舞い、また門下生と共に「かぎやで風」を紹介した。そのほか与那覇定子・トゥ・シーさんが中国拳法と空手エイサーを熱演した。
 武道では、ネスター・フォルター7段率いる上地流空手道場とカール・ホービー8段と門下生による演武が披露され、会場を沸かせた。
 演目終了後は、会場をカフェテリアに移し晩餐(ばんさん)を楽しみながら、親睦(しんぼく)を深めた。祝賀会にはカリフォルニア州、シカゴ、インディアナ州、オハイオ州、ジョージア州、ノースカロライナ州の各県人会から会長や会員らがゲストとして訪れた。会場は総勢600人の熱気にあふれ、盛会のうちに終了した。(鈴木多美子通信員)