【ワシントンDC】金城平枝道場琉舞の初公演 ケネディセンター


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 ジョン・F・ケネディ芸術センターはワシントンD.C.の西側にある巨大な白大理石の建物。オペラハウス、コンサートホール、シアターなど、5つの劇場を備えた国家的規模の文化施設で、世界中のアーティストが卓越した芸を披露している。
 2日、沖縄から玉城流、金城平枝琉舞道場の一行9人とD.C.道場の3人、地謡の6人がケネディ・センターのミレニアムステージで初公演を行った=写真。会場には立ち見が出るほど大勢の地元の米国人や県系人そして観光客が訪れた。
 幕開きは金城平枝主宰と山城吉美さんの姉妹で舞う「獅子舞―棒術」。勇壮な演舞は冒頭から観客を魅了した。演目は「寿の舞い」「鳩間節シリーズ」「加那よー天川」などと続き、華麗な衣装に身を包んだ踊り手の一糸乱れぬ優雅な舞は、琉球伝統芸能の芸術性の高さをアピールした。
 1960年代に米国人の夫と沖縄で4年間暮らしたという兵庫県出身の女性は「夫と40年ぶりに沖縄舞踊と音楽を堪能した。素晴らしかった」と感激していた。
(鈴木多美子通信員)