【ワシントンD.C.】沖縄会25周年 新春会で琉舞


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勇壮な舞を披露する松堂さん=ワシントンDC

 このほど開催されたワシントンDC沖縄会創立25周年記念新春会に松堂マルセーロ・忠永さん(27)がブラジルから祝いに駆けつけ、「上り口説」の勇壮な男踊りで会に花を添えた。

 忠永さんは嘉手納町出身の一世、松堂忠顕さん、初子さん夫妻の子としてサンパウロ市で生まれた。幼い時から三線を習い、最優秀賞を取ったほどの腕前。
 2006年に嘉手納町海外移住者子弟研修で沖縄を訪れ、3カ月間、伝統芸能を学んだ。その経験に拍車がかかり、琉舞にも興味を持った。「踊りは女性だけのものと思っていた。ブラジルで活躍する舞踊家の斉藤悟先生の踊りを見て感動し即弟子入りを決意した」と話す。今年予定されているブラジル移民100周年行事でもステージに立つ予定。
 06年にサンパウロ大学で生物学の修士号を取得し、現在は発酵化学とマイクロバイオ工学の博士課程で微生物の研究をしている。「将来は、薬品化学の発展に尽力できる研究者になりたい」と話した。
(鈴木多美子通信員)