【ブラジル】民謡大会、大城ヴィクトル君優勝


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グランドチャンピオンに選ばれた大城ヴィクトル君=4月6日、ブラジル・サンパウロ市の沖縄県人会館大サロン

 琉球民謡保存会ブラジル支部(仲村善正支部長)主催の第14回民謡大会が4月6日、サンパウロ市の沖縄県人会館大サロンで催された。県人会、文化センター、協和婦人会、琉球芸能6団体の後援で、12支部から72人が出場し自慢ののどを競い合った。イタリリー、カンピーナス支部からは5人の若い非日系人が参加、約300人の来場者から大きな拍手が送られた。

 開会式で仲村支部長、城間伸明実行委員長があいさつ。続いて教師免許伝達式が行われ、新垣寛さん、上原節子さん、新城テル子さんの3人に大城文正前支部長から証書が手渡された。
 嘉数秀治審査委員長以下10人の委員による審査の結果、新人の部に10人、優秀の部に4人、最高の部に3人が入賞した。最年少でグランプリの部で優勝し今年のグランドチャンピオンに選ばれたのは「ヤッチャー小」を歌った大城ヴィクトル君(15)=3世。9歳から三線を習い始め、米須正氏に師事し、ブラジル琉球民謡界の人気者である。
 アトラクションでは、今年のRBC民謡紅白歌合戦にブラジル代表として出場した知花広繁さん、大城民子さんも出演した。サンパウロ滞在中の民謡歌手メリーさんこと具志恵さん(糸満市)も数曲を披露した。
 各部門の1位入賞者は次の通り。(敬称略)
▽新人の部・真川ユージ(ヴィラ・カロン支部)「別れの煙」
▽優秀の部・ニコラス・リベイロ・フェリックス(イタリリー支部)「島人の宝」
▽最高の部・仲村渠エドワルド(サンタ・クララ支部)「夕暮」
▽グランプリの部・大城ヴィクトル(カーザ・ベルデ支部)「ヤッチャー小」
(与那嶺恵子通信員)