【アメリカ】歌い踊り奏でて魅了 北米県人会芸能部が公演


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 4月20日、カリフォルニア州トーランス市のアームストロング・シアターで第15回「謡やびら 踊やびら」が開催され、琉球舞踊、古典音楽、民謡、琉球国祭り太鼓などさまざまな分野で北米沖縄県人会芸能部の各教室の門下生が練習の成果を披露し、500人の観衆を魅了した。

 北米沖縄県人会芸能部は1987年に設立、琉球芸能の保存、地域社会への芸能の紹介と普及、次世代への継承を図る目的で当初12教室からスタートした。年を重ねるごとに内容も充実、規模も拡大。現在では22教室にまで発展した。20年前に各教室が普段の練習成果を発表し合う機会をつくろうと元県人会会長沢岻安和さん、元会長比嘉朝儀さん、真境名愛子師匠らが話し合って芸能公演を始めるようになったいきさつがある。
 公演では、照屋勝子芸能部長のあいさつに続き、県人会員のジュリアン・イーリーさんが英語を主体に日本語、ウチナーグチを交えてユーモラスに司会を進めた。
 招待客として東京からはせ参じ同芸能公演を観覧したエナジック社の大城博成社長は「南カリフォルニアの琉球芸能の質は非常に高いものを感じた。異郷の地で琉球芸能がこれほどまでに発展したのかとあらためて感動し目頭に熱いものが込み上げてきた」と感想を語った。(当銘貞夫通信員)