【ロサンゼルス】ナンシー夏子さん受賞 ウーマン・オブ・ザ・イヤー


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 日系市民協会(JACL)ロサンゼルス・ダウンタウン支部と南加日系婦人会は日系社会に顕著な貢献をしたとして46回目の「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」に4人の功労者を選出、5月4日にリトル・東京のキョート・グランド・ホテルで表彰昼餐会を開催した。北米沖縄県人会推薦のナンシー中谷夏子さんが昨年の受賞者真境名愛子さんに続いて琉球芸能パフォーマンスで日系諸団体に貢献したとして表彰された。沖縄県系の受賞者は11人目となった。

 中谷さんは1921年ハワイ州生まれ、16歳で沖縄へ、20歳で沖縄家政高等女学校で教育を受け再び米国に渡った帰米2世。両親は本部町具志堅の出身。ロサンゼルスのドクター・オフィスで働きながら、ロサンゼルス・シティー・カレッジの夜学に通い、40歳で卒業、正看護婦の免許取得にこぎつけた努力家。
 64年、興陽会北米支部結成時に初代会長故宮城美代さんと共に大きく貢献、58歳で興陽会・第3代北米支部長に任命され、琴の指導に専念してきた。51歳の時に中谷夏子琉球芸能教室を開設。パーランクーの指導や公演に情熱を燃やしてきた。94年、日本政府から勲六等瑞宝章を受章した。
 中谷さんの足跡を伝える「帰米2世 ナンシー夏子の青春」(神谷良昌著)が、2006年に琉球新報社から出版されている。
(当銘貞夫通信員)